認知行動療法では、認知の歪みを修正していく作業を行いますが、その途中でつまづいてしまうという事もあります。
特に、自分でコラム表などを行っていると思わぬ落とし穴にはまってしまう事があります。
ここでは、認知行動療法でつまづきやすい部分を紹介します。
周りや環境を変えようとしてしまう
出来事に対して考えていると、自分に考えが向かず、周りや環境が悪いという発想になってしまう事があります。
確かにその様な状況になっている事はありますが、それでは認知行動療法の意味がありません。
認知の歪みの注目する必要があります。
感情を抑圧する思考に変えようとする
認知の歪みを修正しようとすると、自分を抑圧した方向に変えようとしてしまう事があります。
これでは、また他の問題を抱える事になります。
自分の感情に耳を傾け、我慢ではなくほかの方法が無いかを考える必要があります。
認知の歪みと気付けない
認知に気が付いてもそれが歪みだと捉えられない事もあります。
それは、自分のアイデンティティだと思っていたり、歪みを受け入れられない時に起こります。
認知=自分になってしまっているという事です。
認知はあくまでその人を形作る一部分でしかありません。
そして、認知には善悪はなく、歪みがあるだけです。
ですが、歪みが悩みの種になっているのであれば、修正する必要があります。
自己否定で終ってしまう
落し所が見つからず、自分が悪いんだという答えで終わらせようとする方もいらっしゃいます。
それ自体が認知の歪みとも言えますが、これでは何の解決にもなりません。
途中で考える事を止めず、ゆっくり自分の内面と向き合う事が大切です。
このようなことが認知行動療法を行う上でつまづきやすい部分です。
どれも認知の歪みを正確に捉える事が出来ていないために起こります。
そのためにも客観的な見方が必要ですし、時には第三者の意見を聞く事も大切です。
また、深く掘り下げて考える事も必要です。
深層心理の部分や、考えが及ばない事があると、本質まで行き着けない事があります。
認知の歪みを発見できないで考えていると、途中の違う部分に落しどころを持っていきたくなるのですが、それでは何の解決にもなりません。
認知の歪みにクローズアップしながら、ゆっくり考える事が大切です。