心を軽くする方法~認知行動療法のblog

心理学で心を軽くする方法。心理学で心をひも解き、相手も自分も理解しあう事が出来る。【心理研究家】佐屋鉄心

自己否定

「自殺するなら一人で死んでくれ 」


「自殺するなら一人で死んでくれ 」

最近、いたましい事件が多く報道されています。
被害者の方、そのご家族、関係者の方には心よりお悔やみを申し上げます。
1日でも早い身体と心の回復をお祈りしております。

自殺するなら一人で死んでくれ

また、ネット上でも様々な論争が見られます。
本当に残酷な事件で、許せないと私も思います。
ですが、「自殺するなら一人で死んでくれ 」という言葉に私はハッとしました。
確かに被害者の気持ちを考えると、その発想になるのは誰でもそうでしょう。
私もそうです。
ただ、影響力がある方がこのような言葉を多くの人に言ってしまうのは少し違和感を感じました。
それは、これを聞いた、自己否定が強い方や他者からの否定を受けている人はどう思うのだろうと考えたからです。
言論の自由があるので色々な意見が飛び交う事は自由だと思います。
そこから生まれる事や気付く事も多いと思います。
解ってはいるのですが、どうしても気になりました。



このような論争は様々な思いが交錯します。
受け取る側はその言葉を否定的に捉え、自己投映をして自分を攻撃していると思い込んでしまいます。
新たに攻撃的になる人もいたり、今まで抑えてきたものがフッと解けてしまう事もあるでしょう。
相手が言っている事の真意を熟考するのを怠り、周りの人の心や未来を感じ取る事を辞めてしまっています。
逆に、言っている側も、誰かに迷惑をかけるという行為を否定的に捉え、相手が何故そうしたのかを考える事を怠り、その人の心や過去を感じ取る事を辞めてしまっています。
強い感情を抱く時はその様な思考になる事もあります。
また、それが悪いという訳ではありません。
むしろ正常な反応で、心を守るために必要な事です。
問題はその発し方だと思います。


例えば、過酷なイジメを受け、誰にも助けてもらえないような子供がいます。
友人や先生はもちろん、親でさえその子の力になってあげないという状況です。
その子は耐えるか逃げるかの選択しか出来ません。
耐えてみたものの心が負けて、逃げ出す事にしたのですが、家にも居心地のいい場所はありません。
何とか部屋に引きこもって誰とも話さず、自分の心と必死に戦うしかありませんでした。

皆さんはこのような方を見て否定するでしょうか。
これだけだと、この子を可哀想だと思う方が多いのではないでしょうか。
ですが、ここが問題なんです。
最近の事件の原因は、『このような状況を避ける事や改善することが出来なかった』事ではないでしょうか。

ここ最近の事件が全てそうだとは言いませんが、このような人が闇の中から抜け出せず、いつしか誰かを殺そうという悪意を持つ事で、自分の中のドロドロした感情を浄化しようとする可能性があるのは否めないのではないでしょうか。

もちろん、その悪意に同意する事は出来ません。
ましてや実行に移す事はあってはならないことだと思います。
ですが、原因を突き詰めていくと、その人も何かの被害者だったのかもしれません。
そこまで考えると、「一人で死ね」は極端なのかなと思います。

このような事件をなくすためには、一人一人が論争から目をそらさず、考えて想像する事をやめないことが大切なのではと思います。





最後に、自己否定に苛まれている方へ、
あなたは存在していいし、そのままの自分で大丈夫です。
無理に頑張る必要はありません。人に認められる必要もありません。
失敗しても、逃げ出しても大丈夫です。
それが次のスタートになります。
少しずつ自分を肯定できるようにしていきましょう。

自己否定を止めると自己肯定感が生まれる訳ではありません。

001自己否定が強く、何でも自分を責めてしまうという人がいます。
自己否定からその部分を正し、成長に繋げていける人はいいのですが、へんこんで終了っという人も少なくありません。
自己否定の良くない部分は「自分を傷つける」というところです。
自分が傷つくという事は、気持ちがマイナスになるきっかけになってしまいます。
そして、やる気がなくなり回避の選択をする。
更にそんな情けない自分を自己否定するという悪循環になってしまいます。
自己否定は度が過ぎると自分では止められない負のスパイラルを生んでしまいます。

自己否定に関して、自己否定を止めればいいという訳ではありません。
先ほども書いたように、自己否定から自分の成長を促す事もあるからです。
自己否定で悩んでいる方は、まず自己否定を止めようとします。
ですが、これがなかなかできることではありません。
なぜなら、自分の中に自分を否定する理由があるからです。
『自分はこうあるべきだ』
『こんな事もできないのはありえない』
『これでは他人に認められない』

というような、自己決め付けがあるはずです。
このような発想を持っていない人は、ありのままの自分がそのままの自分だと考えるようになるので自己否定をしません。
もちろん人それぞれ理想は持っています。
『理想通りではない自分は自分ではない』とは考えず『理想を成す為の今の自分』と捉える事が自己否定を止めるということです。

また、自己否定を止めると自己肯定感が生まれるというわけでもありません。
ありのままの自分を受け入れて、自己否定感がなくなっても、その自分は理想の自分という訳ではないからです。
理想の自分になれた時に、初めて自己肯定感が生まれてきます。
そのためには、行動や努力をして理想の自分に近づけていく事が大切です。

自己否定をただ止めるだけだったり、無理に自己肯定感を持とうとするのは自分の中で矛盾が生じてしまいます。
その矛盾がストレスになってしまう事もあります。
まずは、自己否定をする自分的な理由を考えてみる事が大切だと思います。

自己否定が強いのはなぜ?

自己否定

自分に対して、人にはしないような否定をする方がいらっしゃいます。

色々な方のお話しの中で、自己否定が強い方には2パターンあることに気が付きました。

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●パターン1→自分を認めることがだという考え方のクセを持っている

これは、日本人に多いことでもありますが、「控え目で、驕らない」とい美徳があり、自分を肯定することが悪い事だとどこかで身につけた場合です。

この考え方の反動で、上手く行かない場合は、自分を強く否定してしまいます。

●パターン2→回避の手段として自己否定をし、自分はだめだというレッテルを貼る

これは、現実的に自分ではどうにもならない時に、立ち向かうことが出来ず回避をしようとしたときに出る考え方です。

自分がダメだとレッテルを貼ることにより次の行動を制約します。

「ダメだから努力しない」「やっても無駄だからしない」などの言動となり、何もしなくてもいい自分を創ってしまいます。

結果、現実から逃げる形となります。

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どちらも、自己否定が強く出て、自分を追い詰めたり傷つけたりして、感情がつらくなるという部分は同じです。

そして、どちらにもいえるのが、現実的(客観的)な自分から目を背けているともいえます。

出来れば自己否定をせず、感情的な幸せの中で暮らしたいものです。


では、強い自己否定をしないようにするにはどうしたらよいでしょうか。

そもそも、人間は他人より優れていたいと無意識的に考えています。

ですが、よくないケースだと自分が劣っている事を認めるために合理的に自分はダメだという考えに行き着きます。

そして、他人より優れていたいという無意識がはたらき、自分の中で矛盾が生じてマイナスの感情になってしまいます。

ですが本来、他人より優れていなければならないという事はありません。

人より優れていなくても、それは個性です。

適度な劣等感は必要です。人の向上心とは正負に関係なく感情から生まれます。劣等感は向上心につながるからです。

ですが、劣等感を自己否定に変える事はよくありません。

×劣等感 → 自己否定

ではなく、

○劣等感 → 向上心


に変えることが出来れば、強い自己否定はする必要がありません。

劣等感を向上心に変えるコツとしては、劣等感が出てきたら即座に対処する方法を考えることです。

自分で思いつかない場合は、人に意見を求める事も良いでしょう。

いち早く、劣等感に感じた出来事への現実的な対処をすることが強い自己否定のパターンを回避する方法です。

そして、なにより大切なのは在りのままの自分をちゃんと受け入れるということではないでしょうか。

自分を知っていれば強い自己否定や過度な自己肯定は出ないものです。




強い自己否定をしてしまうという方は、劣等感に気をつけて自分と向き合ってみてはいかがでしょか。 
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プロフィール

佐屋鉄心

心理カウンセラーの佐屋鉄心です。
普段は某カウンセリングルームで認知行動療法の心理カウンセラーをしております。
様々な悩み解決のヒントとなれるような執筆活動をしています。