心を軽くする方法~認知行動療法のblog

心理学で心を軽くする方法。心理学で心をひも解き、相手も自分も理解しあう事が出来る。【心理研究家】佐屋鉄心

自分

自分がどうなりたいかをはっきりさせる事が大切

認知行動療法は認知の歪みの修正を行い、生きやすい考え方や捉え方を身につけるものです。
ですが、生きやすい考え方や捉え方というのは人それぞれで、「絶対にこれが正しい!」というものは在りません
人それぞれベストな考え方や捉え方があり、認知行動療法はそのゴールに導くためのツールといっても良いでしょう。

認知行動療法で上手くいかないケースとして、ゴールが定まっていない場合があります。
これは、自分がどうなりたいかがはっきりと決まっていないケースです。
頭の中がごちゃごちゃしていて、よく分からないという方が多いように思います。
しかし、自分がどうなりたいかというのは本来誰しも持っているものです。
むしろ、自分がどうなりたいかが無い人は悩みを持ちません。
そういう方は自分が空っぽですので、ただ外部からの感情や思考が入ってくるだけで、そこに問題を発生させません。
逆に言うと、悩みを持つケースは、入ってきたものが自分と違うから問題となります。
自分と違うという事は自分がどうなりたいか、自分がどうしたいかを持っているということです。
自分がどうなりたいかが決まっていないというのは、思考が無意識的に自分を押さえ込んでいることがほとんどで、それに気が付かないように思考が仕向けています。
「やりたい事が見つからない」、「自分が分からない」と言う方は実は無意識的に我慢をしているということです。

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では、自分がどうなりたいかをはっきりさせるにはどうしたら良いでしょうか。
まずは、自分の感情がなにを基準に起伏を持つのかを知ることが第一歩です。
例えば、
「人に対して言いたい事が言えない。でも、言いたい事を言うのは失礼でよくないことだから我慢しよう。うまく言わなくてもすむ方法を考えよう」
という人がいるとしましょう。
まず、「人に対して言いたいことがいえない」というのは『本当は自分の意見を言いたい』という自分がどうなりたいかが存在します。
ですが、「言いたい事を言うのは失礼」という思考が邪魔をして我慢するという方法をとっています。
ただし、我慢だけだと解決にはならないので「言わなくてもすむ方法を考える」となっています。
これでは、本来自分がなりたい自分を押し殺して全く別の方法を模索しようとしています。
ですが、それは本心ではないので良い方法とはなりません。
出発点の時点で矛盾しているからです。

このように自分の感情と思考が不一致だと自分がどうなりたいかが分からなくなってしまいます。
なので、これを解決するには最初に立ち返る事が大切です。
上の例ですと、「人に対して言いたい事が言えない」という部分です。
人に言いたい事があるというのは人として当然です。
集団の中で自己を保とうとするのは自然なことです。その方法として自己主張をするというのもまた自然なことです。
そして、それが受け入れられれば人は満足感を得ます。
それは、生きていれば自然に欲しいと思う欲求です。
なので、「人に言いたい事がある」のは問題がありません。
次に「言いたい事を言うのは失礼」というのも、相手を気遣うというごく自然なことです。
コミュニケーションをとる上で、相手の気持ちをないがしろにするという事は、本当の意味でのコミュニケーションではありません。
相手と自分がイーブンでこそ意思の疎通がはかれます。
こちらも正しい考え方という事です。
「人に言いたい事がある」と「言いたい事を言うのは失礼」はどちらも正しいという事です。
先ほどの例では、「言いたい事を言うのは失礼」という思考を優先して、本来自分がなりたいものを否定しています。結果「うまく言わなくてもすむ方法を考えよう」となっています。
これが無意識的に起こっていると、それぞれのプロセスを見過ごして、自分がどうなりたいのか分からないという状態になってしまいます。
これが、自分がどうなりたいかがはっきりしていない時のケースです。

自分がどうなりたいかをはっきりさせるためには、感情がどういっているのか?思考がどういっているのか?を考える事が必要です。
ほとんどの場合、本来なりたい自分というのは感情が言っていることです。
まずは、感情が言っている本来なりたい自分を意識する事がゴールをはっきりさせる第一歩です。

 

相手の考え方が間違っていると思うこと

「その考えは間違っている」といいたくなる時ってありますよね。
でも、それは相手を否定していることであり、時には相手を傷つける事もあります。
本来は相手を傷つけたくないという思考がはたらいて、思っていても言わないという人も多いでしょう。
ですが、親密な関係の人にはどうしても言ってしまうという事もあると思います。
では、この事象を少し掘り下げて考えてみましょう。

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 相手の考えが間違っているという事は、自分の考えが正しいと思っているということです。
自分の考えが一般論で多数派の考えでそうなる場合もありますが、それもその人の中で正しいと思われている物です。
そして、相手に対して間違っていると感じ、それを相手に言うという事は、自分にとって何らかのデメリットがある場合です。
実質的なリスクがある場合もありますが、間接的に「相手の考えが自分とは違い、自分の考えが否定されているように感じる」というケースもあります。
この場合は、感情が傷つくというデメリットがあります。
それによって、相手の考えを正そうとしたり否定したりしてしまいます。
では、何故相手の考えが自分と違うと否定感を覚えてしまうのでしょうか。
否定感の根源には承認欲求が満たされず傷つく感情があります。
承認欲求は相手に認められ受け入れられたいと思うことです。
相手と考えが違うという事は承認欲求にそぐわないという事ですので、自分の考えが正しいという主張をして、認めさせようとします。 
本来、相手と違う事は否定をされている訳ではありません。
ですが、自尊心が低かったり、圧力的に言われた時は否定感を感じてしまいます。
その承認欲求を満たさない否定感で自分が傷つき、そのマイナスな感情を相手に返そうとします。
これが相手の考えが自分と違う時に起こる感情の流れです。

ここで大切なのは、「相手の考えが自分と違うというのは自分の考えを否定している訳ではない」ということに気が付く事です。
100人いれば100通りの考え方があります。
一般論的に多数派だとしても、誰にとっても正しい考えというものはありません。

それぞれがその人の中で正しい考え方です。 
誰もそれを否定する事はできません。
だから、そもそも相手と違うということで自分が傷つく必要はないんです。
「そういう考え方もあるんだなぁ」と受け取り、必要ならば自分の考えも伝えるというのが良い方法だと思います。
伝える時も、否定的に聞こえないように「自分はこういう考えなんだけど君のような考え方もあるんだなぁ」などのように押し付けにならないようにしましょう。
自分の考えを相手がどう感じ、どう変わるかは相手次第です。
自分の考えが自分にとって正しい考えで、相手にとっては違うのかもしれないという定義を忘れてはいけません。
それと自分の考えに自信と柔軟性を持つ事も大切です。
考え抜いて自分が納得できる理由があり、他の考え方に触れたときに変えていく事もできる考え方を身につけましょう。
考え抜けば自分の考えに自信がもてますし、柔軟性があればそれは自分にとって成長ということでもあるからです。

相手の考えを間違っていると言う前に、もう一度相手の考えと自分の考えを評価しなおしてみましょう。
また違う一面が現れてお互いにいい考えに行き着くかもしれません。

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