大人のいじめ

大人になってもいじめは存在します。
いじめの問題を考えたり解決する前に、まずはいじめる人の心理を考えてみると、その後がスムーズになると思い、その特徴を見ていこうかと思います。

いじめる人の心理

○相手を下げようとする
自分が劣っていると感じると、相手を下げようとする事があります。
これは、自分の能力を相手と比べた時の劣等感をなくそうとする行動です。
誰でも自分が優位に立ちたいと思うものです。
ですが、自分を上げるのではなく相手を下げるというのはいじめに発展します。

○嫉妬や恨み
自分に対して不利益を与える存在を排除しようとする事は必要です。
ですが、一人よがりな感情で相手を傷つける事はいじめになる可能性があります。
嫉妬や恨みは自分の感情が傷ついた時に起こります。
ですが、相手にも事情があります。嫉妬や恨みを買おうとしていた訳ではないのかもしれないのに、感情で決め付けた行動を取る事は自分勝手になってしまう事があります。

○不快感
不快感には感情的不快感と五感的不快感があります。
感情的なものは嫉妬や恨みもそうですが、自分の気持ちが傷つけられているという事です。
五感的なものは、聴覚・嗅覚・視覚が主な不快感を感じる部分です。
その不快感の排除を相手に向ける事で、いじめになってしまう事があります。
不快感を持ったからと言って相手を不快にしても良いというものではありません。

このような心理背景があります。
いじめをする人の根本には一定の傾向があります。
それは、不安感が強いという部分です。
上記の心理背景は全て不安を排除しようとしています。
人は不安を感じると排除か回避をします。
その方法に問題があるといじめに発展します。
正しいやり方は『相手のせいにするのではなく、自分の弱さを受け入れ弱さを乗り越える』という方法です。
最初から強い人間はいません。
ダメな部分を向上させていく事によって強くなっていくのです。
いじめをしない人は、自分で弱さに打ち勝った人ではないでしょうか。
弱い事は悪い事ではありません。その対処方法が間違っているといじめに発展するという事です。

このように、いじめる側の心理を知っていると、いじめられた側の対応も変わってくると思います。
いじめの問題は100個あれば100個の対処法が必要です。
全てに正確な答えを出すと言う事は難しい事です。
なので、最初にそこまで至った心理背景を整理しておく事によって、より解決に向かっていけると思います。
悩んでいる方に考えるヒントとなればと思います。