認知の歪みに「自己関連づけ」というものがあります。
なにか悪い事が起こると、全て自分のせいだと感じてしまう認知です。
これは、子供の頃からの癖がそうさせることが多くあります。
失敗や悪い事をした時に、抑圧や威しがあった場合、精神的な圧力がかかります。
その時、精神的な改善をするために思考が対策をとります。
色々と考えた結果、何らかの理由で「自分が悪いんだ」という考えをする傾向があると自己関連付けが強くなっていきます。
それが癖になり、反射的に自分と関連づけた考え方をしてしまいます。
また、自分に関係が無いケースでも自己関連付けをして、感情的にマイナスになる事もあり、精神的に疲れやすい性格とも言えます。
自己関連付けが強いと、自尊心が保てなくなっていきます。
何かある度に自分を否定する事になりますので、自分で自分をいじめているようなものです。
精神的に追い込まれてしまい、逃げ場が無くなってしまい自我を保つ事が出来ません。
自分がどんどん嫌いになっていき、更に自分を責めるという悪循環になってしまいます。
本来、自分が悪いんだと思うことによって、物事を円滑にしてこようとした癖が、自分を追い込むだけで、何の解決策にもなっていないという状態ですね。
これでは、回避になっていません。
これに対処するためには、出来事が起こった時に一旦立ち止まる癖をつける必要があります。
思考は反射的に起こるもので、瞬く間に感情を変化させます。
その感情に対処するために「自分がダメなんだ」などの答えに行き着くのですが、一瞬でそこまで行ってしまいます。
このような状態になったら、一旦立ち止まって現実に起こっていることの整理をすることが大切です。
そして、誰がどのくらい悪くて、何がどのくらい悪いのかを考えます。
出来事が起こった原因を「タラレバ」で考えていきましょう。
そうすると、結果の原因は自分以外にもあることが分かります。
物事というものは単一の流れでは起こりません。
小さな川が合流して大きな川になるように、出来事も小さな流れの集まり結果となります。
物事を突き詰めていけば様々な見方が出来るはずです。
一旦立ち止まって、冷静に客観視する事が大切です。