「線を一本引いてみてください。」といわれたら皆さんはどのような線を引くでしょうか。

真っ直ぐ慎重に描くでしょうか。

曲がっても気にせず適当に描くでしょうか。 

なぜこのような話を持ってきたかというと、認知を考える時に実は自分の中でなにが起こっているのかを考えていくヒントがこの中にあります。

では、もう一つ。

「真っ直ぐな線を絶対に描いてください」 といわれたらどうしますか。

ほとんどの方は慎重に真っ直ぐな線を描こうとするでしょう。

その時はプレッシャーを感じながら緊張して描くことかと思います。

逆に「汚くても良いので線を引いてください」といわれたらどうでしょう。

これは大抵の方は適当に線を引くことでしょう。

では、「線を一本引いてみてください。」といわれた時にどのように描くかの指示を出しているのは誰でしょうか。

実は自分なんです。

「真っ直ぐな線を絶対に描いてください」 と自分に指示するか、「汚くても良いので線を引いてください」と自分に指示するかで行動が変わります。

言われた事への認知の違いによって、自分に対しての指示が変わるということです。

大切なのは、自分の中で思考が自分に対して指示を出しているという事に気が付くことです。

この思考が自分に指示を出している時に気持ちが納得していないと悩みになります。

自分の中で矛盾が生まれ、どうしようもなくなります。

認知の修正はどのような指示を出すかを決める材料をどのように解釈するかを修正するという事です。

気持ちが納得する指示を出せるように認知が変われば、同じ出来事で同じ行動をとったとしても悩みにならなくなっていきます。

この場合は、どのような線が必要なのか、それが自分に可能なのかなどを考えると、自分の気持ちに寄り添った答えが出せるようになります。

自分がどのような認知のクセを持っているかを考える事は、他の出来事に対しての対応も変えていきます。