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認知行動療法で一番の効果は、悩みを解決に導く方法を習得できるというところです。

言い換えると、問題を解決する方程式を身につけることが認知行動療法の目的ともいえます。

そのために、マイナス感情を抱いた具体的な出来事に対して、そのプロセスを考えていくという作業を行います。

出来れば、最初は簡単な出来事から始めるのが良いでしょう。

例えば、 自慢話ばかりの友人がいたとしましょう。

あなたはその友人の自慢話にうんざりしながらも付き合って聞いています。

ですが気持ちはモヤモヤしています。

このシチュエーションで感情が抱かれるプロセスを考えて行きましょう。

感情はモヤモヤです。言い換えれば嫌悪感でしょうか。

では、 嫌悪感が出る理由はなんでしょうか?

自慢話しばかりだから、嫌悪感が出ています。

では、自慢話しを聞いてなぜ嫌悪感が出るのでしょう?

自慢話しは楽しい話ではないからですね。

では、なぜ自慢話しは楽しくないのでしょうか?

自分が蔑まされているように聞こえるから?

相手の認証欲求を押し付けられていて相槌を打つのが嘘をついているようで申し訳ないから?

自分はこんな話しをしないから?

色々考えられると思います。

このようにいくつかのパターンが考えられる時は一つ一つ自分に確認をしていきます。

消去法で決めていく事もいいでしょう。

そうすると、自分の認知がどのようなものなのかが分かってきます。 

この場合、「 自分が蔑まされているように聞こえるから」だったとすると、そこには無意識に相手と自分を比べるという認知のクセがあることがわかります。

では、その認知をどのように変えていけばを考えるというのが認知行動療法の最終段階になります。


自分の感情と向き合い、そのプロセスをひも解いていく事は重労働です。

一気に出来なくてもかまいません。時間がたって気が付くことや思いつくことが出てくる事もあります。

大切なのは「考える」ということです。

考えをめぐらせる時は何かに書きとめながらだと、後々で作業をしなおすことが出来ますので、書き留めるというクセもつけて行きたいですね。


認知行動療法で大事な事は、自分の感情と認知をしっかり理解することです。

そうすれば自ずと答えに行き着くことでしょう。