先日、老老介護に関してのテレビ番組を見る機会がありました。

内容は、

東日本大震災によって家をなくした老夫婦。

避難生活を余儀なくする事になり、市が借り上げた一戸建てで生活を送っていました。

そんな折、奥さんが家の中で転倒し腰を痛め入院をすることに。

震災で息子さんも亡くしており、うつ病の症状もあったそうです。

自力での寝起きも間々ならない状態で介護が必要な状態でした。

ご主人は施設への入居を考えましたが、受け入れ口が無い状態だそうです。

施設はあっても、介護士が足りず受け入れられない状態が震災後、続いているそうです。

そんな中、ご主人は意を決して平屋のバリアフリーで一軒家を建てることにしました。

奥さんの退院後、二人で暮らしていくためです。

ご主人が奥さんに『二人しかいないんだから頑張るしかない』と励ましているシーンが印象的でした 。


元々、高齢化社会を迎えている日本ではこのようなケースが増えていくことだと思います。

特に震災に遭われた方はその負担も大きくなっていると思います。

施設の増設や、人手の確保は必須だと思います。

何より私が気になったのは、高齢者のメンタルケアです。

心と身体は密接につながっています。

身体を壊せば心も弱ったり、心が弱れば身体に異常をきたす事もあります。

体の老いは誰にでも来るものです。

せめて、周りの人は心のケアをすることが大切だと思いました。



 『二人しかいないんだから頑張るしかない』と言う台詞… 私にはどこか切なく感じました。

自らを奮い立たせているかのように見えたんです。

奥さんもその姿を見て頑張ろうと言ってはいましたが、内心はすごくしんどいのだと感じました。

無理をして頑張らなければいけない状況を作ってはいけないと私は思いました。