認知行動療法を自分でするときに気をつけたいことがあります。
認知行動療法では認知の歪みを修正する作業を行います。
他記事:認知の歪みとは
その時に、自分の認知を感情が納得しないものに変えてしまうことがあります。
これでは、認知を変えてもまた違う問題が発生してしまいます。
例えば、多くの人の前で上手にしゃべることが出来ないという悩みがあるとしましょう。
失敗したらどうしようという自動思考から感情が不安になっている場合だとします。
ここで、自動思考を「嫌われても良い」と言う風に変えてしまうと、実は感情が納得できないまま我慢することになってしまいます。
スキーマが本当は嫌われたくないと思っているからです。
感情を頭ごなしに押さえつけているような状態です。
この場合は、「失敗するかもしれないが成功するかもしれない 」などの自動思考にするほうが感情は納得します。
極端に反対の自動思考にする事は自分が納得行かないものになります。
そこで、自動思考の変化には、合理的な考え方や捉え方をプラスすることが大切です。
感情を無視して元々持っているものを消してしまったり逆転してしまっていてはいつまでも苦しいばかりです。
元々持っているベースは変える事はないんです。
ベースに他のものをプラスするというスタンスが自分の感情もスキーマも傷つけない方法です。
認知行動療法が一人で行うのが難しいと感じている方はここに注意して実施してみると良いでしょう。