自己否定

自分に対して、人にはしないような否定をする方がいらっしゃいます。

色々な方のお話しの中で、自己否定が強い方には2パターンあることに気が付きました。

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●パターン1→自分を認めることがだという考え方のクセを持っている

これは、日本人に多いことでもありますが、「控え目で、驕らない」とい美徳があり、自分を肯定することが悪い事だとどこかで身につけた場合です。

この考え方の反動で、上手く行かない場合は、自分を強く否定してしまいます。

●パターン2→回避の手段として自己否定をし、自分はだめだというレッテルを貼る

これは、現実的に自分ではどうにもならない時に、立ち向かうことが出来ず回避をしようとしたときに出る考え方です。

自分がダメだとレッテルを貼ることにより次の行動を制約します。

「ダメだから努力しない」「やっても無駄だからしない」などの言動となり、何もしなくてもいい自分を創ってしまいます。

結果、現実から逃げる形となります。

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どちらも、自己否定が強く出て、自分を追い詰めたり傷つけたりして、感情がつらくなるという部分は同じです。

そして、どちらにもいえるのが、現実的(客観的)な自分から目を背けているともいえます。

出来れば自己否定をせず、感情的な幸せの中で暮らしたいものです。


では、強い自己否定をしないようにするにはどうしたらよいでしょうか。

そもそも、人間は他人より優れていたいと無意識的に考えています。

ですが、よくないケースだと自分が劣っている事を認めるために合理的に自分はダメだという考えに行き着きます。

そして、他人より優れていたいという無意識がはたらき、自分の中で矛盾が生じてマイナスの感情になってしまいます。

ですが本来、他人より優れていなければならないという事はありません。

人より優れていなくても、それは個性です。

適度な劣等感は必要です。人の向上心とは正負に関係なく感情から生まれます。劣等感は向上心につながるからです。

ですが、劣等感を自己否定に変える事はよくありません。

×劣等感 → 自己否定

ではなく、

○劣等感 → 向上心


に変えることが出来れば、強い自己否定はする必要がありません。

劣等感を向上心に変えるコツとしては、劣等感が出てきたら即座に対処する方法を考えることです。

自分で思いつかない場合は、人に意見を求める事も良いでしょう。

いち早く、劣等感に感じた出来事への現実的な対処をすることが強い自己否定のパターンを回避する方法です。

そして、なにより大切なのは在りのままの自分をちゃんと受け入れるということではないでしょうか。

自分を知っていれば強い自己否定や過度な自己肯定は出ないものです。




強い自己否定をしてしまうという方は、劣等感に気をつけて自分と向き合ってみてはいかがでしょか。