ネガティブな考えをする人の傾向として自信の無さがあります。
自分に自信がもてなくて判断が遅れたり、消極的な行動になってしまう事もあります。
逆に自信が無いからネガティブになっているとも考えられます。
自分らしく生きるためには自信を持つ事は大切なことです。
ところで、自信とはどういう意味でしょうか。
辞典では、
「[名](スル)自分で自分の能力や価値などを信じること。自分の考え方や行動が正しいと信じて疑わないこと。」
となっています。
ですが、自信という言葉を少し違ったニュアンスに捉えている方も多くいます。
特にネガティブ思考の方は、自信=「自己過大評価、自己中心的思考、驕り(おごり)、自惚れ」となっているケースが多く見られます。
確かに「自信満々」というとあまり良い印象ではないですね。
ですが、自信を持つ事は悪い事ではありません。
判断や行動をするときに自信を持っていなければ後悔をすることになったり、どうしていいか分からなくなって依存的になったりもするからです。
これでは、マイナスな感情を生み出すだけです。
適切な自信は必要!!
この「適切」というところが肝心です。
自信とは自分の価値を信じるということですが、大事なのは信じることではなく、「価値」のほうです。
自信が無い人はこの「自分の価値」が歪んでいることがほとんどです。
自分の尺度だけで価値を評価している、又は一部の他人の尺度だけで評価していると「適切な価値」になる事はありません。
また、価値を0か100で考える事も適切ではない価値です。
例えば「あの人より劣っているから私はダメだ」のような評価は適切とはいえません。
幅広い価値観で自分の価値を評価する事が「適切な価値」であり、適切な価値がわかれば適切な自信になります。
過大評価でもなく過小評価でもないバランスのいい評価をすることが自信を持つ事につながっていきます。
また、日本の文化として、驕り(おごり)や自惚れは恥じという風潮があります。
自信を持ちすぎると驕り(おごり)や自惚れになるという考え方のクセが、自信を持つ事を邪魔している事もあります。
特にネガティブ思考の人は、客観的にみてOKなことでも自分の中でNGを出そうとする癖があります。
これは自分にOKを出す事が感覚的に悪い事だという社会的価値観を植えつけられているため、反射的にNGを出してしまうという行為です。
自分の価値観が偏っていることが原因で、自信を持てないケースもあるということです。
自信とは「自分の適切な価値を見出し、信じること」だと私は考えます。