心を軽くする方法~認知行動療法のblog

心理学で心を軽くする方法。心理学で心をひも解き、相手も自分も理解しあう事が出来る。【心理研究家】佐屋鉄心

2016年02月

イライラを無くす正しい方法

皆さんはイライラした時にどのような対処をしているでしょうか?

色々な方法があるかと思います。

ですが、その対処で本当に納得が出来ている方は少ないのではないでしょうか。 

どこかでモヤッとした感情を抱えながらやり過ごす事が多いのではないでしょうか。


そこで今日はイライラを無くす正しい方法を紹介します。

まずは、イライラという感情がどういうものかを説明します。


イライラとは怒りの感情です。

そして怒りという感情は2次的な感情で、怒りの前に何かのマイナスな感情があります。 

不安や嫌悪感、疎外感など、状況によって違いますがイライラの前駆感情があります。

その最初のマイナスな感情を打ち消すため、又は排除するために怒りの感情が出てきて、相手や自分を攻撃しようとします。

これがイライラのプロセスです。


では、イライラを無くすためにはどうすれば良いでしょうか。

ほとんどの場合、イライラに対して何か対策を行おうとしてしまいますが実はそうではありません。

イライラの前の感情に対処をする方法が正しい方法です。

それが出来ればそもそもイライラすることがないからです。

手順的には

1、イライラの元となっている自分の感情を見つける。

2、その感情がどのような考えの元に発生しているのかを考える。

3、元の考え方を違った考え方にして、元の感情を変える。 


というステップになります。

例えば、渋滞に巻き込まれてイライラしているところを想像してください。

渋滞に巻き込まれてイライラするのは、自分の思い通りにならないことへの不安からきているとしましょう。(他の考えが元になっているケースもあります。)

自分の思った通りに行くことが正しい事で安心することだという考えが無意識的に働いています。

ではその考え方を見直して見ましょう。

実際問題として渋滞を無くす事は一般の人には難しいことです。

渋滞自体が起こるのは必然という事です。

これを自分の思い通りにしようと思ったら、国会議員になってインフラ整備の政策を行うなどしなければなりません。

そこまでやるのならば良いですが、その気が無いなら現実を捻じ曲げようとしている自分の考えがエゴなのでは無いかと気が付くはずです。

そもそも渋滞を自分の望み通りに変えるということが難しいことだと考えれば、思い通りに行かない事の不安が減ります。

そうすればイライラも減るということです。

これが出来ればイライラどころか、マイナスな感情すらなくなることとなります。

イライラした時はイライラを何かにぶつけたり我慢する前に、イライラの元の感情にクローズアップして考えることが大切です。

 

幸福になるためにやってはいけない考え方3つ

今日は幸福になるためにやってはいけない考え方を紹介します。

と言うか、これをやっているとマイナスな感情が起こってしまうということでもあります。

マイナスな感情が生まれにくければ幸福という逆説です。 

1、他人に自分を重ねる

「私だったらこうするのに」「こんな事をする人は信じられない」などの考え方をした事は無いでしょうか。

これは、他人に自分を重ねるという主観的な考え方です。

私もついやってしまうのですが、自我がある以上、誰にでも起こる考え方でもあります。

他人に自分を重ねる事の良くないところは、本来マイナスの感情を感じなくてもいいところで感じてしまうところです。

もともと、人はそれぞれ違います。個性があります。

ですが、自分の思考に近い人間には好意を持ちます。

その逆に、違う物に対しては嫌悪感を感じてしまいます。

同一化による感情の変化です。これ自体は誰でも持っていて悪いものではありません。

ですが、嫌悪感を感じるというのは相手をないがしろにしているのではないかと私は考えます。

自分とは違う場合は相手に自分を重ねる必要は無いのです。

相手の個性として捉えることが正しいものの見方だと思います。



2、「出来ない」、「解らない」を言う

人は明確な答えを急ごうとします。

それは答えがわからないということに不安を感じるからです。

自分の言動に対してもそうです。

現時点で考えが及ばないことに対して答えを出そうとします。

それが「出来ない」「解らない」という答えになります。

ですが、これで終わってしまうとそこで終わってしまい成長がありません。

答えを急ぐのではなく、まずは行動したり考えたりする事が大切だと思います。


3、 「絶対○○!」と言う

決め付けがあるとその後の考え方に偏りが出てしまいます。

そうではなかったときにどうしていいか分からなくなってしまいます。 

これも、主観で考え答えを急ぐという行為です。

例え高確率でそうであると思っても、それは主観にすぎないという前提を忘れてはいけません。

世の中は、多くの主観が合わさって出来ています。

自分がそう思うことが事実と決める事は周りを無視することとなってしまい、周りからは良く見えないものです。


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上記の3つは、誰しもやってしまいがちです。

私自身も気をつけていても、やってしまう事があります。

ですが、その考えが出てきた時は、一度立ち止まって考えるようにしています。

これらをやらないでいると、自分も考える能力がつき、周りには良い影響を与える事となります。

皆さんも上記のような言動をした時は、一度考えてみてください。

 

自尊心が大切

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自分のことをどう思いますか?

自分に自信を持って いる人はどのぐらいいるでしょうか?


様々な相談に乗っていると、悩んでいる方の多くに「自尊心の低さ」が見られます。

「自分はダメだ」「こんな事もできないなんて」「あの人には勝てない」など、自分を卑下して捉えている方が多くいます。

自尊心が低いとどうしても自分を低く捉えて自分を傷つける考え方をしてしまいます。

これは、それをバネにして努力する事が出来ればいいのですが、悩みを持つ方は自分を傷つけて終わってしまうことがほとんどです。

そして、努力できない事が問題ではなく、自尊心をもてないことが問題でもあります。

自尊心が高ければ、自分がダメだと考える事はないので、自分の範囲で努力が出来ます。

自分はダメだ→でも出来ない→やっぱり自分はダメだ

という負のループがそもそも起こらないのです。


出来ない自分がダメだから何とかしたいと考える方が多くいますが、実はこれは植えつけられた考え方では無いでしょうか。

集団の中で生活をしていると、「個性は抑えて協調性を重んじる」「競争社会で勝ったものが幸せになれる」と言う風潮が生まれます。

特に日本では強くあるのではないかと私は思います。

そんな中では、出来ない自分はダメだという考えがクセ付くのは仕方がないことだと思います。

周りが自然とそれが正しいというシステムに疑いを持つ事は難しいことです。

もちろん社会性という面で協調性や競争は必要なことです。

ですが、そのために自分を傷つけてしまうのはやりすぎではないでしょうか。

ダメ出しをして自分を責める前に、自分の考え方がまわりに植えつけられたものではないかと考える事が自尊心の向上につながると思います。

こちらで自尊心の解説をされています。

自尊心を高める方法


自分とは何か?自尊心とは何か?を考える事が根本的解決になると思います。

自分は自分らしくと考え、自尊心を高く持てれば様々な悩みは解決するということにもなります。
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プロフィール

佐屋鉄心

心理カウンセラーの佐屋鉄心です。
普段は某カウンセリングルームで認知行動療法の心理カウンセラーをしております。
様々な悩み解決のヒントとなれるような執筆活動をしています。